初めてのメガバス

　えー、このHPをご覧の皆様ならご存知かと思いますが、僕はかなりメガバス好きです(笑)。

　ロッドはあんまり買わないのでメガバス社にはあまり有りがたくないお客様だと思いますが、ルアーは大好きです。どこがどのように好きなのかはここでは語りませんが(笑)、とにかく好きですね。

　さて、思い起こせば僕が最初にメガバスルアーを買ったのは、バス釣りを再開してしばらく経ってのこと。

　当時未だバス釣りの事が良く分からなかった僕は、雑誌を買い勉強中でした。すると、ある記事に目が止まったのです。それはメガバス社長の実釣記事でした。

　まぁ、雑誌ですからシャチョーは釣ってる訳です。当時の僕はウブですから(笑)、素直に感心する訳です(ちなみにこの時シャチョーが使っていたメガバスの新兵器が発売前のグリフォンゼロでした)。そしてその中にシャチョーの台詞として「やっぱり探りはX１００だな、いれば食う」(正確には覚えていないがそんな台詞)という言葉があったのです。

　いれば食うのか。それはまたずいぶんすごいルアーがあったものだ。僕は素直に感心し(笑)、釣り具屋に買いに行った訳です。するとそのルアーは３０００円以上買わないと買えないというではありませんか！しかし当時の僕はあまりルアーを持っておらず、ちょうど他にも欲しいルアーがあったので遂にそのルアー、DEEP-X100（GP−ILファントム）を手に入れた訳です。

　僕は期待に胸膨らませながら野池に向かいました。ルアーをセットし、こんな高いルアーが帰ってこないのは嫌なので、何にも無い沖へキャスト！

　…釣れるはずもありません(笑)。なんだよ釣れないじゃねーか(実は浮かしておいたX１００にバイトがあってその日は釣れたんですが、明らかにルアーの力ではないので納得できなかった)！僕は多少がっかりし、それっきりこの高価なルアーをタックルボックスに仕舞いっぱなしにしていました。

　月日は流れ、ある日リザーバーで釣りをしていた僕はあまりの渋さに辟易していました。そして、何か無いかとタックルボックスを漁っているうちにあのX100を発見したのです。この頃になるとこのルアーが高かった事など忘れていますから(笑)、遠慮無く何があるかも分からないエリアにキャスト(笑)。するとそこは遠浅の砂利エリアだったので、リップがボトムを叩きました。そうしてボトムに当てながら巻いていると、突然ヒット！大きさこそ小さかったものの、実はこれがクランクベイトをきちんと使って釣った最初のバスだったのです。

　僕はその時天啓を得ました(大袈裟な)。｢クランクベイトはボトムノックして使うものなり！｣そして、同時に考えたのです。ならば、もっと長くボトムに当て続けていればもっと釣れるに違いない(笑)。僕はいそいそと釣具屋を訪れ、X100の兄貴分、DEEP-X２００(ファイヤークロー)を手に入れたのです(３０００円お買い上げでね)。

　そしてリザーバーに向かいました。途中笑える話があったのですがそれは省略して(笑)、一級ポイントのインレットに到着。ウェーディングしていたのでインレットの真ん中に立ち込み、インレットの激シャローが本湖に急激に落ち込んで形成された駆け上がりの向こうに、X200をキャストしました。

　リップがボトムを叩き、駆け上がりを徐々に昇っていきます。と、ルアーが何かに触れた感触がロッドを持つ手に伝わってきました。よく分からずに巻き続けると(どうも倒木が沈んでいたらしい)、ルアーがその何かに引っ掛かり、抜けた瞬間、ロッドが押え込まれました。X200で初めて釣ったバスは３０ｃｍくらい。リリースし、再び同じ場所にキャスト。すると障害物を抜けた瞬間またヒット！今度は３８ｃｍ。

　これでは終わりません。なんとそのポイントからは、５投５ヒットという生涯一の連続ヒットの他、入り直して更に３匹という未だにあまり無いような入れ食いを経験したのです。それはもう夢のような連発でした。

　その結果どうなったかって？そりゃー県北エリアの釣具屋を駆けずり回ってメガバスと名のついたルアーを片っ端から買い集めたり、DEEP-X200を４０個も買ったり、してるんですよ(笑)。